J美授業

後期初。ずっこける。

スーパーで買い物をしていると、リサのお母さんに会った。リサは子河童1号の同級生、パリ生まれのフランス人だ。で、お母さんもパリ生まれのパリ育ち、生粋のパリジェンヌ。年齢は私と同じくらいなんだが、学校で会っても、スーパーで会っても、家で会ってもいつも「う〜ん、すごい」とうなりたくなるような、雑誌から抜け出てきたような素敵なファッション。(おまけに、普段履きのミュールはセルジオ・ロッシだった。)挨拶ののち、たまたま子河童1号と私が同じ臙脂色の服を着ていたのを目ざとく見つけ、「あら、今日は親子おそろいね」と一言。意識して着てきたわけではないのだが、それにしてもよく見ているなぁ。この夏に彼らはパリへ帰らなければならなくなった。「パリに帰るのですね、寂しくなりますね」と言うと、まるで堰を切ったようにリサのお母さんの話が始まった。どうやら、アジアでの駐在がもう少し長い約束だったのが、先月急にフランスの本社から帰還命令がだされたそうだ。待遇も給与も恵まれている上海駐在を楽しんでいた彼らとしては寝耳に水の話。「で、主人が『10年も働いた会社からこんな待遇を受けるんだったら、もうこの会社辞めて上海かアジアに残れる職を探す!』って怒っているのよ。パリなんてアパートにしろ物にしろ、気違いみたいに馬鹿高くて、どうやって生活できるんだか。私も本当に腹が立って!!」と大げさな身振り手振りとむき出すような目で訴えている。フランス人は感情がそのまま顔(と全身)に出るので面白い。いや、面白がっては失礼なのだが。しかし、彼らの怒りもよ〜くわかる。日本円で100万円に近い家賃補助、庭付きの広い家とお手伝いさん、運転手つきの車、休暇ごとのアジア旅行、そしてパーティーの日々。彼らの生活は、ちょっとだけ解放前の上海の西洋人の生活に似ている。去年、リサの住む古い洋館のお誕生日会によばれたときを思い出す。真っ白の麻のチャイナスーツを着て葉巻をくゆらしていた、おしゃれなお父さん。有り余るほどのお菓子やワイン、庭で雑技団の雑技、特別に仕立てた子供のパーティードレス。こんな生活だったら、やっぱり上海がいいだろうなぁ。

 やるわねー 

誕生日の2日前から「お誕生日おめでとう攻撃」を食らい、1年で3歳も年を取ったようなありがたいのか迷惑なのかわからない錯覚に陥ってます教授ですこんにちは。決してありがたくはナイような。嘘です。ミナサマお祝いの言葉とお呪いの言葉を本当にありがとう御座居ます。これで心置きなく三十路に突入出来そうです。日本昔話のエンディングテーマだったと思うのですが本日妹が歌を歌いながらアタクシの部屋に入って来ました。♪きょーは ぼーくの たーんじょおびーって、アレです。楽しげに歌い続けて佳境に差し掛かった時。♪としーの かーずだけ 手ーをたったこーぅパチパチパチパチパチパチパチパチパチパ「叩けるかッ」・・・妹よ、それは幾等なんでもあんまりじゃナイのか。BBSでお祝いの言葉をくださった方、メールでお祝いの言葉をくださった方、電話で、電報で、モールス信号でお祝いの言葉をくださった方、本当にありがとう御座居ます。